03 県木「档(能登ヒバ)」ってどんな木?

県木の档(アテ)は、石川県独特の造林樹種で、能登半島で広く造林されています。現在、その造林面積は12,317haで、輪島市、穴水町を中心に分布しています。
アテの中にはマアテ、クサアテ、カナアテなどの品種があります。
平成5年から木材流通の段階でアテを「能登ヒバ」と呼ぶことになりました。
アテの特徴として、独特の強い香りがあります。独自の成分ヒノキチオールを含んでおり、耐久性が高く、水湿にも耐えるので、住宅の土台に用いられる事が多い木材です。また、漆器の素地等にも用いられます。

特性\品種 クサアテ マアテ エソアテスズアテ カナアテ
薄緑色 濃緑色 濃緑色 濃緑色
鱗片 鱗片少、やや肉厚、尖端は鋭角、やや裏側に湾曲する。 鱗片大、肉厚、尖端は鈍角で裏側に湾曲する。 鱗片大、肉薄、尖端は嘴状で裏側に湾曲する。 鱗片大、やや肉薄、尖端は鈍角で裏側に湾曲する。
樹冠 外形 狭円錐型 広円錐型 鈍円錐型 広円錐型
枝状 細くて多い。 クサアテより太くて少ない。 マアテより細くて多い。 最も太くて多い。
樹幹 灰褐色 赤褐色 赤褐色 赤黒褐色
樹皮 幅細く、縦裂、剥げにくく粗造型、スギ皮に似る。 幅広く、縦裂、剥げやすく粗造型、やや平滑でヒノキ皮に似る。 幅広く、縦裂、薄く剥げやすく白斑平滑光沢を有す。 エソアテに似るが横線状の斑痕模様を有す。
捻れ性 若干ある。 ある。 ない。 ある。
断面形状 円形 不正円。 正円に近い。 不正円
復元性 円形 鳥足型 鳥足型 鳥足型
諸性質 結実性 極く少ない。 極く少ない。 多い。 多い。
耐陰性(幼時) 強い。 クサアテより強い。 マアテに似る。 最も強い。
伏条(発根)性 良い。 良い。 良い。 最も良い。
耐雪性 強い。 強い。 強い。 最も強い。
生長 中性 やや晩性 晩性 晩性
立地に対する要求度 大きい。 クサアテより強い。 マアテに似る。 小さい。
耐病中性 強い。(漏脂病にやや弱い) 強い。 強い。 強い。
根系 浅い。 浅い。 浅い。 浅い。
備考 主な用途 建築材(柱材) 建築材(造作材)、建具材、漆器木地 建築材(柱、土台材) 建築材(土台、床材)
主な分布地 穴水町 輪島市 七尾市、珠洲市、能登町 全域